生命保険の契約は生命保険会社と契約者との間でとりかわす約束ですが、この内容となるお互いの権利義務を規定しているのが約款になります。
生命保険は多数の契約者の集団から成り立っていますが、そのつど内容の異なる個々の契約をとりかわすことは非常に困難ですし公平性を保つこともできなくなります。
そこで、生命保険会社は保険種類ごとに契約の内容をあらかじめ一定にした約款を作成して、すべての契約者が公平な条件で契約ができ、また利益を受けられるようにしています。
約款は生命保険契約の内容を正確に表現する必要があるため、複雑になりがちです。
そこで、約款のなかから契約者にとって特に大切な部分を抜き出し、平易に解説したのが「ご契約のしおり」になります。
この「ご契約のしおり」は原則として定款・約款と合本し、「ご契約のしおり−定款・約款」として配布します。
「ご契約のしおり−定款・約款」は、契約の申込みを受けるときには担当者が必ず契約者に手渡し、重要事項を説明して、後日、契約内容についてトラブルが生じないように、その内容を十分に納得のうえ加入していただく必要があります。
そのため、手渡したことを確認するため、契約者に申込書の所定欄に押印してもらうことになっています。
「ご契約のしおり」で特に、確認する重要事項は下記の項目になります。
@保険契約の契約条項のうち「重要な事項」
Aクーリングオフに関する事項
B乗換募集時の「不利益となるべき事実
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